学生の持つ具体的な研究シーズに対して支援を行い、その研究開発・技術開発を行う学生ベンチャー企業であり、研究を通し社会的課題の解決に貢献する技術・製品の開発や教育活動、それに伴う地方活性化を目的としている。
Bionectは大学×地域産業×SDGsを掲げている。現在、では隣国であるアジア諸国に比べても研究力が低下している状況にある。この要因は偏に、博士やポスドクといった専門的知識や技術を持った人材の雇用の低迷が挙げられる。また、地域産業の衰退は日本国内における都市部と地方部での経済格差があり上記のアカデミア人材の雇用問題と同じく、雇用の減少が考えられる。Bionectは、このような問題に対し、アカデミア人材の積極的雇用によって研究開発を推し進め日本研究力発展への貢献を行い、その成果を元に地域産業と密接に連携した商品開発を行うことで地域創生や雇用創出を目的として日本いる。加えて若手人材の人材育成も目的の一つとしている。
また、SDGsなどの社会課題や目標に対して「Biology」の観点からその改善に取り組むことを目的としている。これは、主に飢饉や健康、砂漠化や環境汚染、生物多様性の保全など多岐にわたってバイオテクノロジーがもたらす恩恵が非常に有効であることが背景にある。昨今、大学発ベンチャー企業数は増加の一途を辿っており、またその中でもバイオ・メディカル分野が大きな比重を占めている。Bionectはそういった産業背景から、上述の課題に取り組みたいという純粋な気持ちから、創業へと至った。